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2022.12.25
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SEO対策のやり方とは?“8つ”の必須施策と優先順位の決め方を解説!

SEO対策のやり方とは?“8つ”の必須施策と優先順位の決め方を解説!

自社サイトの検索順位を上げたいと考えているものの、「SEO対策の正しいやり方が分からない」「どの施策から優先して取り組めばいいか迷っている」という方も多いかもしれません。SEO対策のやり方を考える際には、いきなり個別の施策から取り組むのではなく、「検索エンジンの構造」や「Googleの大切にしている考え方」を把握しておくことが大切です。SEOの根本的な仕組みを理解していれば、最適なやり方も決めやすくなります。

そこで今回は、SEO対策のやり方について、検索エンジンの仕組みや基本的な考え方から分かりやすく解説します。また、SEO対策における8つの必須施策と優先順位も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもSEOとは?

そもそもSEO対策とは、何のために実施すべきものなのでしょうか。
ここでは、SEOの意味や目的、特に重視すべき検索エンジンの種類について解説します。

(1)SEOの意味と目的

SEOとは、「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の略語であり、検索エンジンで自社サイトの表示順位を高めるための取り組みです。例えば、コンテンツを起点に検索流入を増やす「コンテンツSEO」、HTMLタグや内部リンクを最適化する「テクニカルSEO」、被リンクを獲得してサイトの信頼性を高める「外部対策」などが挙げられます。WebサイトのSEOに注力することで、自然検索を通じてターゲット層の流入を促すことが可能です。結果として、問い合わせや商品の購買といったコンバージョンにもつながりやすくなります。

※SEOについて基礎から知りたい方は、「【やさしく解説】SEOとは?意味や目的、主な施策の種類を紹介!」の記事も併せてお読みください。

(2)SEO対策は、「Google対策」を優先的に

世の中にはさまざまな検索エンジンがあるため、どこから対策すればよいか迷う方もいるかもしれません。結論から言えば、SEOで優先して対策すべきは「Google」です。というのも、国内で使われている検索エンジンの約9割は「Google」と「Yahoo!」といわれており、「Yahoo!」は「Google」と同じアルゴリズムを採用しています。そのため、SEOではGoogle対策に注力することで、ほとんどの検索エンジンユーザーを網羅できるのです。

SEO対策で最初に押さえておくべき考え方とは?

SEO対策に取り組む際には、まず検索エンジンの仕組みや土台となる考え方を理解することが必須です。
そこで本章では、SEO対策で最初に押さえておくべき考え方を大きく「5つ」に分けて解説します。

(1)ユーザー第一主義を心がける

検索エンジンは、「ユーザーにとって価値のあるWebページ」を上位表示させるのが原則です。特にGoogleは『Google が掲げる 10 の事実』のなかで、「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」と述べています。つまり、ユーザーにとって利用しやすく、内容がわかりやすく、有用・有益であるWebサイトを目指すことが、SEO対策を成功させるための基本原理ということです。打つべき施策に迷ったときには、「ユーザーの役に立つか」「ユーザーにとって必要か」を念頭に置くことで、スムーズに優先順位付けできるでしょう。

(2)検索エンジンの仕組みを知っておく

効果的なSEOのやり方を考えるためには、大前提として検索エンジンの仕組みを知っておくことが必要です。Googleを例に出せば、検索エンジンがWebページを順位付けするまでに「3つ」の工程を経ます。クローラーがWebページを見つけて巡回する「クロール」、記事の内容を確認してデータベースへ格納する「インデックス」、検索キーワードと関連の深いページを順位付けする「ランキング化」です。つまり、各工程において低評価の原因となる要素を取り除き、検索エンジンから評価されやすいWebサイトを作ることで検索順位も向上します。

(3)「品質の低いコンテンツ」とは何かを知っておく

SEOで検索順位を上げるためには、Webページの品質を高めて、検索エンジンの評価を上げる必要があります。その点で、「品質の低いコンテンツとは何なのか」を把握しておくことも大切です。Googleは『Google 検索セントラル』のなかで品質の低いコンテンツについて言及しており、以下のようなものを例として挙げています。

▲コンテンツの自動生成
▲内容の薄いアフィリエイトページ
▲無断複製されたコンテンツ
▲有料リンク
▲悪意のある動作を伴うページの作成

なかでも被リンクを有料で買い上げる施策は「ブラックハットSEO(悪質なSEO)」と呼ばれ、検索エンジンからペナルティを受ける要素の一つです。また、無断複製のコピーコンテンツも検索順位を下げる原因になります。こうした「サイトの品質を落とす要因」を意識的に避けることも、SEOを成功させるためには不可欠でしょう。

(4)「E-A-T」を重視する

Googleの検索アルゴリズムは、200項目以上の評価基準を用いてWebページの検索順位を決めています。なかでも近年特に重視されているのが、「E-A-T」と呼ばれる評価基準です。E-A-Tとは、「Expertise(専門性)」、「Authoritativeness(権威性)」、「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとったもので、情報の正しさに関する指標を指します。例えば、専門性の問われるコンテンツについて、「トピックに関する専門家が執筆している」「サイト自体がトピックに関する権威者と認められている」といった基準を満たしているかが非常に重要です。

特に「YMYL(Your Money Your Life)」と呼ばれる分野は、E-A-Tが重視されます。YMYLとは、法律や医療、金融・保険などの健康的な生活に深く関わるトピックのことです。SEOのコンテンツを制作する際には、専門的な知見の豊富な執筆者を選定したり、信頼性の担保された一次情報を活用したりという工夫が必要でしょう。

(5)「モバイルフレンドリー」を意識する

Googleでは2018年から、スマホユーザーの増加に伴い、「モバイルファーストインデックス」という施策を展開しています。モバイルファーストインデックスとは、従来のようにPC版ではなく、「モバイル版」のWebページを主軸にインデックスする取り組みです。また、それ以前からGoogleは「モバイルフレンドリーアップデート」を実施し、「携帯端末で読みやすいWebページ」の掲載順位を引き上げてきました。今後ますますWebサイトがスマホで読まれる機会も増えてくるため、モバイル版のサイトを充実させることも検討すべきでしょう。

SEO対策のやり方は“3つ”の方向性に分かれる

SEO対策の手法を大別すると、「3つ」の方向性に分かれます。
ここでは、それぞれの方向性について意味や重要性を解説します。

(1)コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを蓄積することで、Webサイトの表示順位を高める施策のことです。例えば、楽器の販売店であれば、「楽器 おすすめ」「ウクレレ 弾き方」「楽器店 東京都内」などの検索キーワードに沿って、そのテーマを網羅的に解説するような記事を制作・公開します。そうすることで、該当キーワードがユーザーに検索された際、記事が上位表示されて検索流入を期待できるようになるのです。

(2)テクニカルSEO

テクニカルSEOとは、検索エンジンのクローラーにスムーズな巡回・インデックスを促すための施策のことです。例えば、タイトルタグや見出しタグなどのHTMLタグを適切に設定したり、各ページに内部リンクを挿入したり、サイト内のファイルサイズを縮小してページの表示速度を上げたりという施策が挙げられます。クローラーに正しくページを認識してもらうことで、よりスムーズに検索順位を決定してもらえるようになるでしょう。

(3)外部対策

外部対策とは、外部のサイトから「被リンク」を獲得するための施策のことです。例えば、公開した記事をSNSで拡散したり、プレスリリースで自社の商品についてアピールしたりという方法があります。被リンクが増えることで、サイトの権威性や信頼性が高まるため、検索順位にも好影響が期待できるのです。外部対策は社外への積極的なPRが欠かせないため、マーケティング部門だけでなく広報部門も巻き込んで取り組む必要があります。

SEO対策における“8つ”の必須施策とは?

SEO対策において、優先して取り組むべき施策はあるのでしょうか。
ここでは、SEO対策において必須の施策を8つに絞って解説します。

(1)対策すべきキーワードを決める【コンテンツSEO】

Webサイトの検索流入を増やすためには、流入させたい検索キーワードをあらかじめ決めておくことが大切です。

具体的には、自社商材との親和性やターゲット層の関心が高いテーマ、検索ボリュームなどを総合して適切なキーワードを決めます。その際、「ラーメン」「キャンプ」のようなビッグキーワードだけを選んでしまうと、競合他社と検索流入の奪い合いになってしまう可能性が高いです。だからこそ、「ラーメン 世田谷区」「キャンプ やり方」のように2語以上からなる「ロングテールキーワード」を設定するのも一つの戦略でしょう。関連キーワード(サジェストキーワード)も考慮しつつ、勝ち目の高いキーワードを選ぶことで確実な検索流入を狙えます。

(2)検索意図に適したコンテンツを蓄積する【コンテンツSEO】

キーワードを決定したら、そのテーマを網羅的に解説するようなコンテンツを制作します。

例えば、「キャンプ やり方」というキーワードであれば、ユーザーは「キャンプ用品の選び方」や「テントの張り方」、「キャンプ地の選び方」などを知りたがっているはずです。このようにキーワードごとにユーザーの検索意図(インテント)を深く読み解きながら、コンテンツの構成や内容を考えます。その際、実際にキーワードを検索してみて、競合サイトの構成を確認するのも戦略の一つです。現時点で上位表示されているコンテンツには、検索エンジンから高く評価されている理由があります。そのため、構成を考える際の学習材料になるでしょう。

(3)タグの使い方を最適化する【コンテンツSEO/テクニカルSEO】

コンテンツを制作したあとは、タグを最適化することも重要です。例えば、タイトルタグ<title>には、検索流入を狙いたいキーワードをできるだけ文章の前方に挿入します。また、各章の見出しタグ<h1>~<h6>も、必要に応じて設定しましょう。小見出しをこまめに使うことで、ユーザー視点でより読みやすい文章になります。

加えて、メタディスクリプションタグ<meta name=”description”>を設定し、記事の要約を入力することも有効です。メタディスクリプションが設定されていれば、その内容が検索結果でページタイトルの下に表示されることもあります。検索結果でユーザーの関心を高められるので、スムーズにページへの流入を促せるでしょう。

(4)内部リンクを整備する【コンテンツSEO/テクニカルSEO】

サイトの内部リンクを整備することも、効果的なSEO施策です。例えば、コンテンツ内に他記事への内部リンクを挿入することで、クローラーの巡回がよりスムーズになります。また、サイト上部に「パンくずリスト」を設けることも有効です。パンくずリストとは、「ホーム>商品紹介>キャンプ用品」のようにサイト内の階層を示す欄を指します。「今サイト上のどこにいるのか」を示すことで、ユーザーの回遊を促しやすくなるでしょう。

(5)サイトマップを作成する【テクニカルSEO】

SEOの観点では、「XMLサイトマップ」を作成することも重要です。サイトマップとは、Webサイトの構造やページ同士の関係についてまとめたファイルのことをいいます。サイト内にサイトマップを設置すれば、クローラーにスムーズな巡回を促すことが可能です。特にページ数が多いサイトは、クローラーがうまくページを検出できないこともあります。目安として500ページを超えるサイトの場合は、必ずサイトマップを設置しましょう。

(6)ページの表示速度を上げる【テクニカルSEO】

ページの表示速度が遅いWebサイトは、ユーザーのストレスにつながり、離脱率も高まります。そのため、ページの表示速度を上げられるよう、サイト内のコンテンツを整備することも検討しましょう。例えば、画像や動画ファイルの容量を小さくしたり、キーワードの重複しているページを削除したりという方法が挙げられます。ページの表示速度を上げることで、ユーザビリティが高まり、検索エンジンからの評価にもつながるでしょう。

(7)モバイルフレンドリーなサイトにする【テクニカルSEO】

近年Googleは、スマホやタブレットからのアクセス増加に伴って、「モバイルフレンドリー」なサイトを高く評価する傾向にあります。そのため、モバイル版のサイトをより使いやすくすることも重要なSEO対策です。例えば、「文字サイズを適切にし、読みやすくする」「記事内のリンクを見やすくし、スムーズにタップできるようにする」「横スクロールをしなくても、文字が画面内に収まるようにする」といった工夫が挙げられるでしょう。

また、モバイルフレンドリーなサイトについて、Googleは「レスポンシブデザイン」を推奨しています。レスポンシブデザインとは、サイトのURLをPC版・モバイル版で別々にしなくても、画面サイズに応じて最適なページを表示できるデザインのことです。サイトのURLは同一なので、管理側の負担も軽減できるでしょう。

(8)積極的に自社サイトを宣伝する【外部対策】

SEOの外部対策として、自社のサイトを積極的に社外へ宣伝することも大切です。例えば、SNSで記事を紹介したり、コーポレートサイトのニュース欄で記事の更新を告知したり、ハウスリストにメルマガで記事のURLを送付したりという施策が挙げられます。また、各ページの上部に「SNSボタン」を設置し、ユーザーに自発的な拡散を促すのも有効です。記事がSNSや他サイトで紹介されれば、そのぶんだけ自然な被リンクが増えていきます。被リンクが増加することで、サイトそのものの信頼性も高まり、検索順位の上昇につながるでしょう。

SEO対策は、どこから優先して実施すべき?

SEO対策の優先順位に迷った際は、「コンテンツSEO」から取り組むことをおすすめします。というのも、SEO対策のうち被リンクの獲得(外部対策)は、自社でのコントロールが難しく、成果の予測を立てにくいのが実情です。また、たとえテクニカルSEOで内部構造を整えても、魅力的なコンテンツのないサイトにユーザーは訪れません。そのため、まずはコンテンツSEOを通じて、価値のあるコンテンツを蓄積する必要があるのです。

まとめ

SEO対策の中核になるのは、「ユーザーにとって利便性の高いサイトになっているか」という視点です。そのため、まずは自社にとってのターゲットを見極め、検索ニーズや購買プロセスを把握することから始めてみましょう。ターゲットのニーズに応えられるコンテンツが充実し、使いやすいサイトになれば、検索順位も自然と上がっていきます。ぜひSEO対策のやり方に迷った際は、“ユーザー視点”に立ち返ることを意識してみてください。

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