Webからの集客を考える場合、今やコンテンツマーケティングという手法は必要不可欠と言えるでしょう。ただ、Webやコンテンツ制作などの専門知識が求められるため、自力で1から始めるのは大変です。そんなときには、専門の会社を頼るという考えもあります。そこでこちらでは、専門家に代行できるコンテンツマーケティングの種類や依頼を検討すべき状況、実際に代行する際の流れについてご紹介します。

代行できるコンテンツマーケティングの種類

ひと口にコンテンツマーケティングと言っても、アプローチの手段には様々な種類があります。今回は、業者に代行できるアプローチについて、代表的な種類を見ていきたいと思います。

（1）SEO戦略の立案

自社のサイトの調査・分析から、新規サイトの立ち上げ、成果の見込めるSEO対策のコンサルティングなどです。自社に必要なSEO戦略について、総合的なプランを立案します。

（2）コラムの制作

サイトを訪れるユーザーにとって有益な情報を盛り込んだコラム記事を制作する手法です。コンテンツマーケティング上では記事の数が重要なので、コラム制作を代行すると自社の負担を大幅に軽減できます。

（3）インタビュー記事の制作

代表や幹部の考え方、社員の商品開発のエピソードなどをインタビュー形式で掲載することで、サービスや商品の訴求力を高める手法です。対象者へのインタビューをもとに文章を作成し、場合によっては撮影も行います。

（4）事例コンテンツ

「実際にあった事例」を記事にして、ユーザーに対して自社の商品やサービスへの興味喚起を行う手法です。自社が提供している商品やサービスの魅力、それを通じて解決できる課題などをわかりやすく訴求します。

（5）動画コンテンツ

動画は、映像と音声を介して多くの情報を伝えることができるアプローチ方法です。制作時には、内容の企画から撮影、編集、アップロードまで専門会社に任せることができます。

（6）ユースケース記事の制作

ユースケースとは、自社のサービスを活用することで解決できる課題などをわかりやすく伝えるコンテンツです。制作会社によっては、SEO対策から任せられるケースもあります。

（7）ウェビナーのコンテンツ化

企業がネット配信したセミナー（ウェビナー）のアーカイブ動画や資料を、SEOコンテンツとして展開する方法です。

（8）ebook/ホワイトペーパーの制作

ebookやホワイトペーパーと呼ばれる、企業がサイト内に設置するダウンロード資料です。制作工程には、内容の企画や構成作成、執筆、デザインなどがあります。

（9）LP（ランディングページ）の制作

インターネット上の広告に直接リンクしているWebサイトのことです。ユーザーが商品やサービスについて検索して、最初に着地するページのため、ランディングページと呼ばれています。制作にあたっては、内容の企画、文章のライティング、ページのデザインといった工程があります。

コンテンツマーケティングを代行すべき状況とは

自社でコンテンツマーケティングに取り組もうと思っていても、様々な事情から踏み出せないことがあるかもしれません。では、どんな状況であれば、専門業者にコンテンツマーケティングの代行を依頼すべきなのでしょうか。

（1）社内にコンテンツマーケティングを行うためのリソースが足りない

コンテンツマーケティングの専任担当者がいない場合、本来の業務のスキマ時間にブログやインタビューなどの記事作成や、動画の撮影・編集をすることになります。制作時間を作れるかどうかは業務状況に左右されるため、なかなかコンテンツの制作に取り組めないかもしれません。このように、コンテンツマーケティングやSEOに取り組む人的リソースが不足しているような場合では、専門の業者に代行を依頼することで問題を解決することができます。

（2）実際に試しているものの成果が出ていない

自社でコンテンツ制作に取り組んでいても、自社サイトへのアクセス数が増えず思うような成果が出ないケースもあります。理由は「適切なキーワード選定ができていない」「コンテンツの内容がユーザーから評価されていない」などさまざまですが、こうした状況では専門家から意見を求めるといいでしょう。自社のコンテンツマーケティングが抱えている課題の抽出に加え、適切な対応方法を提示してもらうことができます。さらに、実際のコンテンツ制作までトータルで任せることで、より高い効果が期待できるでしょう。

関連記事：Webマーケティングにおけるコンテンツの効果的な使い方とは？

（3）ノウハウが無いので何をしたらいいのかわからない

コンテンツマーケティングには、最低限抑えるべき大切なポイントや、成果が出やすいパターンがあります。しかし、コンテンツマーケティングのノウハウが無いまま取り組んでも成果が出ず、時間と労力を浪費する結果になるかもしれません。そうした場合は、外部の意見や提案を取り入れることで課題の解決に近づきます。

Webコンテンツ制作の基本は下記の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
関連記事：Webコンテンツの種類を紹介！特徴・機能を活かして、集客効果を最大化しよう！

コンテンツマーケティング代行の流れ

実際にコンテンツマーケティングを外注先に依頼する場合、知っておきたいのがどのようなプロセスで制作が進んでいくのかということです。こちらでは、具体的な流れについて見ていきましょう。

（1）依頼する前に準備しておくべきこと

まず、自社が直面している課題、コンテンツマーケティングを実施する目的などを洗い出して整理します。その上で、具体的に外注先の会社に任せたいこと、期待することについてまとめておきましょう。

（2）調査分析

すでに自社で何かしらのコンテンツマーケティングを実施しているような場合は、現状について調査し、結果を分析します。見るべきポイントは、Webサイトへのアクセス数や流入の経路、想定していた数字との比較などです。

（3）目標の設定

コンテンツマーケティングで達成したい目標を設定しましょう。「自社のブランディング」「商品やサービスの認知度向上」「Webサイトを通じた売上アップ」など、クリアしたい目標を掲げます。

（4）制作

設定した目標をもとに、ブログ記事やインタビュー記事、動画など各種コンテンツの制作をスタートします。ターゲットユーザーを設定したうえで、構成案の作成、文章の執筆や映像の撮影など、コンテンツを完成させるために必要なアクションを取ります。

（5）効果測定

コンテンツマーケティングの施策が開始したら、定期的に状況を観測しましょう。サイトへのアクセス数や商品の売上の推移など、設定した目標が達成できているかを確認して、目標に対する成果を測定します。

（6）コンテンツの見直し・改善

効果測定の結果をもとに、現状のコンテンツの内容を見直します。文章のリライトや映像の再編集など、コンテンツの改善を繰り返してより高い成果を目指しましょう。

まとめ

コンテンツマーケティングを成功させるには、綿密に戦略を立て、良質なコンテンツをコンスタントに制作し続けることが必要です。実行するのはなかなか大変なので、自社に十分なノウハウやリソースが無い場合には、コンテンツマーケティングのプロに業務を外注することをおすすめします。自社で対処するよりも、より高い成果やコストパフォーマンスを実現できるかもしれません。