SEOで上位表示させるには?検索エンジンの仕組みや成果を出すポイントを解説!
SEOで自社サイトを上位表示させたいものの、「具体的な対策がわからない」という方も多いかもしれません。SEOで上位表示を狙うには、大前提として検索エンジンの構造を正しく理解しておくことが必要です。そこで今回は、検索エンジンでページが上位表示されるまでの仕組みや、上位表示させるための必須ポイントについて解説します。逆効果となる「ブラックハットSEO」についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもSEO対策とは?
SEO対策とは、具体的にどのような施策のことをいうのでしょうか。
本章では、SEO対策の意味や対策すべき検索エンジンの種類について解説します。
(1)SEO対策の意味
SEO対策とは、「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジン最適化を意味します。具体的には、検索エンジンで自社サイトが上位表示されるよう、サイト内の構造やコンテンツを整備する取り組みのことです。SEO対策によって自社サイトが上位表示されるようになれば、より多くのユーザーからの流入が期待できます。
(2)SEO対策は「Google対策」と心得よう
検索エンジンには、「Google」や「Yahoo!」、「Bing」をはじめ多様な種類があります。しかし、国内における検索エンジンのシェアは8割近くがGoogleです。また、シェア次点のYahoo!はGoogleと同様のシステムを利用しています。そのため、SEO対策ではGoogle向けの対策を実施することで、国内の検索エンジンをほぼ網羅できるのです。SEO対策を検討するときは、まずGoogleの仕組みやアルゴリズムを理解するようにしましょう。
Googleはどのように検索順位を決める?
SEOで上位表示させるためには、大前提として「検索エンジンがどのように検索順位を決めるのか」を理解しておくことが重要です。そこで本章では、Googleが検索順位を決めるときの“3つ”の流れについて解説します。
(1)クロール ~Webページを探す~
Googleでは、「Googlebot」(クローラー)と呼ばれるソフトウェアが、インターネット上を常に巡回しています。クローラーは、インターネット上に無数に存在するWebページを1つひとつ自動で認識することが可能です。検索エンジンで上位表示を狙うには、まずクローラーに自社のWebページを見つけてもらう必要があります。
(2)インデックス ~Webページを登録する~
クローラーはWebページを認識すると、ページ内の文章や画像をGoogleのデータベースに登録します。これが「インデックス」と呼ばれる工程です。ただし、クローラーは必ずしもすべてのページを登録するわけではありません。ガイドライン違反でペナルティを受けていたり、リンク構造が分かりにくかったりするWebサイトは登録されない場合もあります。SEOで上位表示させるには、確実にインデックスしてもらうことが重要です。
(3)ランキング ~表示順位を決める~
データベースに登録されたWebページの情報は、Google独自のアルゴリズムに沿って表示順位が決められます。これが「ランキング」と呼ばれるプロセスです。Googleのアルゴリズムには200を超える評価基準があるといわれています。SEOで上位表示させるには、評価基準を満たすようなWebページを制作することが必須です。
SEOで上位表示させるための必須ポイントとは?
SEOで上位表示を狙うためには、自社サイトにどのような工夫を施せばいいのでしょうか。
本章では、SEOで上位表示させるための必須ポイントを4つ紹介します。
(1)対策キーワードを明確にする
対策すべきキーワードがあいまいなままでは、各コンテンツのすみ分けや役割が不明瞭になり、十分な集客成果が伴いません。SEOで上位表示させるためには、最初に自社サイトの対策キーワードを明らかにしましょう。
キーワードを選ぶ際は、自社商材と関連があり、一定の検索ボリュームが見込めるものを選ぶことが大切です。また、競合サイトも研究したうえで、競合性の低いロングテールキーワード(2語以上を組み合わせた言葉)を対策することも有効といえます。自社に適したキーワードを、今一度調査するところからスタートしましょう。
(2)検索ニーズに沿ったコンテンツを充実させる
SEOで上位表示させるためには、自社サイトにコンテンツを充実させることが不可欠です。ただし、ユーザーの検索ニーズを満たさないコンテンツでは、うまく流入を促せません。そのため、対策キーワードごとに検索意図(なぜそのキーワードを検索したのか)を深く分析し、それに沿ったコンテンツを整備するようにしましょう。
検索意図には、「KNOW(知りたい)」「DO(したい)」「GO(行きたい)」「BUY(買いたい)」などの方向性があります。キーワードの裏にあるユーザーのニーズを見極め、記事の構成や内容を最適化させることが重要です。
(3)ユーザーの利便性を高める
「ユーザーファースト」を掲げるGoogleでは、ユーザーにとっての利便性が検索順位の評価基準となっています。そのため、SEOで上位表示を狙うには、ユーザー視点でサイトの使いやすさを改善することが大切です。
改善点の例として、「文章は読みやすいか」「文字サイズは適切か」「モバイル端末でも快適に表示されるか」「パンくずリストでスムーズに他のページへたどり着けるか」「ページの表示速度は遅くないか」などが挙げられます。こうしたボトルネックを解消し、ユーザビリティが高まれば、検索順位にも好影響が期待できるでしょう。
(4)検索エンジンのクローラビリティを高める
SEOで上位表示させるためには、Googleのクローラーに自社ページを確実に巡回してもらい、ページの内容を正しく登録してもらう必要があります。そのためには、サイトの内部構造を整備して、検索エンジンの「クローラビリティ」を高めることが不可欠です。例えば、XMLサイトマップを作成したり、こまめに内部リンクを挿入したり、各コンテンツの見出しタグ(h1~6)を適正化したりという手法が挙げられます。クローラーの巡回しやすいサイトになれば、インデックスのスピードも高まり、検索順位の向上につながりやすくなるでしょう。
絶対にNG!検索順位を下げる「ブラックハットSEO」とは?
検索上位を狙うためには、検索エンジンから禁止されている「ブラックハットSEO」を避けることも重要です。
本章では、ブラックハットSEOの意味や具体的な施策について解説します。
(1)ブラックハットSEOとは、検索エンジンをだます施策
ブラックハットSEOとは、Googleのガイドラインに違反するようなSEO対策のことです。検索エンジンをだまし、不正なやり方で検索順位を上げようとするSEO施策ともいえます。ブラックハットSEOがサイト内に見つかった場合、Googleからペナルティを受け、検索順位を大幅に下げられてしまう可能性が高いです。ブラックハットSEOは絶対に避け、正当な方法(ホワイトハットSEO)で検索順位の向上を目指すようにしましょう。
(2)【例1】テキストに関するブラックハットSEO
コンテンツ内のテキスト(文章)に関するブラックハットSEOとして、以下のようなものが挙げられます。
・ワードサラダ:プログラムによって自動生成された、キーワードを詰め込んだだけの文章
・隠しテキスト:ユーザーからは見えない形で、キーワードを詰め込むこと
・コピーテキスト:他社のサイトから文章をコピーし、貼り付けただけのコンテンツ
こうした施策は使わず、コンテンツのテキストは必ず自作し、オリジナリティを保つことを心がけましょう。
(3)【例2】リンクに関するブラックハットSEO
外部サイトから得られる「被リンク」についても、以下のようなブラックハットSEOがあります。
・ペイドリンク:被リンクを購入し、作為的に自作自演リンクを増やすこと
・リンクファーム:自社サイトを登録することで、被リンクを得られるサイト群
上記のような手法には手を出さず、あくまでコンテンツの品質を高めることで自然な被リンクを獲得しましょう。
まとめ
SEOで自社サイトを上位表示させるには、ユーザーの検索意図を満たせるようなコンテンツを充実させることが大切です。また、検索エンジンにページを見つけてもらいやすいよう、サイト内部の構造も調整する必要があります。「対ユーザー」「対検索エンジン」の両軸でSEO対策することで、上位表示を狙いやすくなるでしょう。