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2022.12.25
SEO

SEOの内部対策とは?意味や目的、取り組むべき施策について解説!

SEOの内部対策とは?意味や目的、取り組むべき施策について解説!

自社サイトの検索順位を高めるために、「SEOの内部対策に取り組みたい」という方も多いと思います。内部対策はHTMLの記述やサイト全体の構造にも関わる施策なので、一見難しく感じがちかもしれません。しかし、なかにはすぐに着手できる施策もあるため、可能な部分から着実に改善してみることが大切です。そこで今回は、SEOの内部対策について、意味や目的、効果につながりやすい代表的な施策についてわかりやすく解説します。

SEOの内部対策とは?

SEOの内部対策とは、Webサイト内部の構造を整えて、検索エンジンで上位表示を狙う施策のことです。

内部対策の方向性には2つあり、HTMLの構造やデータの配置などを最適化する「テクニカルSEO」と、サイト内に高品質なコンテンツを充実させる「コンテンツSEO」です。自社のサイトを「検索エンジンから見つけてもらいやすく、評価を得られやすい状態」に整備することで、検索順位の向上につながりやすくなります。

SEOには、内部対策だけでなく「外部対策」もあります。外部対策とは、外部からの被リンクを獲得し、流入を集める施策です。どちらの対策も検索順位の向上には欠かせないため、並行して取り組むようにしましょう。

※本稿では、内部対策のうち主に「テクニカルSEO」について解説します。「コンテンツSEO」について詳しく知りたい方は、「コンテンツSEOとは?メリット・デメリットやコンテンツの作り方をやさしく解説!」の記事もあわせてご覧ください。

SEOの内部対策を実施する目的とは?

SEOの内部対策を実施する目的は、大きく分けて2つあります。

一つは、検索エンジンのクローラーに自社のページをスムーズに巡回してもらえるよう、手助けすることです。

検索エンジンはWebサイトの検索順位を決める際、「クローラー」と呼ばれる自動プログラムにページを巡回させ、ページ内の情報をデータベースに登録(インデックス)させています。つまり、クローラーに自社のサイトを巡回してページをインデックスしてもらわなければ、そもそも検索エンジンには表示されないということです。そのため、内部対策を通じて自社サイトの構造を整え、クローラーの巡回しやすい形にしておく必要があります。

もう一つの目的は、ユーザーの利用しやすいサイトを作ることです。ユーザーにとって閲覧しやすいサイトであれば、当然多くの人に流入してもらえます。そのため、ユーザー目線でサイトの構造を整備することも重要です。

内部対策【1】クローラーの巡回をスムーズにする施策

SEOの内部対策には、大きく分けて「【1】クローラーの巡回をスムーズにする施策」「【2】クローラーに正しくインデックスさせる施策」「【3】ユーザーの利便性を高める施策」という3つの方向性があります。

検索上位を狙うためには、大前提として検索エンジンのクローラーを確実に巡回させることが不可欠です。
そこで本章では、まず内部対策のうち「【1】クローラーの巡回を促す施策」について解説します。

(1)パンくずリストの作成

パンくずリストとは、サイト内の階層をわかりやすく表示した内部リンクのことをいいます。ページ上部に「ホーム>商品紹介>雑貨>置時計」のような表示がありますが、これがパンくずリストです。パンくずリストを作成しておくことで、クローラーが内部リンクを辿って、サイト内のページを効率良く巡回できるようになります。

(2)XMLサイトマップの作成

XMLサイトマップとは、サイト内の階層をリスト化してまとめたXMLファイルのことです。XMLサイトマップをサイト内に設置しておけば、ページ数の多いサイトもクローラーにスムーズに巡回してもらえます。特に「サイト内に500ページ以上ある」「画像・動画ファイルが多い」などの特徴があるサイトは、XMLサイトマップが非常に効果的です。XMLサイトマップを無料で自動生成できるツールもあるので、ぜひ活用してみましょう。

(3)URLの正規化

URLの正規化とは、複数のURLを統一する施策のことです。同じ内容のサイトにもかかわらず、URLが「/」や「www」の有無によって別々のURLになっていると、クローラーが別個のサイトとして認識してしまいます。結果的に検索エンジンの評価が分散され、検索順位が上がりにくくなってしまうのです。そのため、重複ページのheadタグ内に「canonicalタグ」を挿入し、評価を得たいページへクローラーを誘導するようにしましょう。

内部対策【2】クローラーに正しくインデックスさせる施策

サイトの検索順位を上げるには、クローラーにサイトの内容を正しくインデックスさせることが重要です。
本章では、SEOの内部対策のうち「【2】クローラーに正しくインデックスさせる施策」を紹介します。

(1)タイトルの最適化

タイトルは、ページの最上段に表示されるテキストです。クローラーもタイトルを読み込み、ページの方向性を判断します。そのため、各ページのタイトルも最適化するようにしましょう。具体的には、「キーワードは必ず挿入する」「キーワードはできるだけ前方へ配置する」などを意識すると、内容が正しく伝わりやすくなります。

(2)見出しタグの最適化

見出しタグとは、ページの構成を明確にするためのHTMLタグのことをいいます。<h1>は大見出し、<h2>は中見出し、<h3>は小見出しを指し、h1から順に文字サイズも大きくなることが一般的です。伝えたい順序や情報の重要性を意識し、見出しタグを適切に設定することで、クローラーにサイトの内容を正しく伝えられます。

(3)画像に「altタグ」を設定

ページ内に画像を使用する場合は、「alt(オルト)タグ」をあわせて設定することが大切です。「altタグ」とは、画像が万が一表示されなかった際に、代替のテキストを表示できるタグを指します。「altタグ」のなかに画像の説明をテキストとして挿入しておけば、クローラーに画像を正しく読み取ってもらうことが可能です。タグを設置する際は、「<img src=”image.jpg” alt=”画像を説明する文章”/>」のような順番で記載するようにしましょう。

(4)ディスクリプションの設定

ディスクリプションは、Webページの内容をまとめた要約文(90~120文字程度)のことです。「meta description」のタグでディスクリプションを設定しておけば、クローラーにページの内容や方向性を正しく伝えられます。また、ディスクリプションに設定したテキストが、検索結果で「ページの説明文」として表示されるケースもあります。ユーザーをページに誘導する役目もあるため、ユーザーにとって有益性が伝わるような文章にしましょう。

内部対策【3】ユーザーの利便性を高める施策

サイトの表示順位を上げるには、クローラーの巡回しやすさだけでなく、ユーザーの閲覧しやすさも検討することが大切です。そこで本章では、SEOの内部対策のうち「【3】ユーザーの利便性を高める施策」を紹介します。

(1)サイト全体のモバイルフレンドリー化

近年Googleは、モバイル端末で表示されたWebサイトをもとに検索順位を決めると発表しました。これを「モバイルファーストインデックス」といいます。そのため、検索順位を高めるには、サイトをモバイル向けに最適化すること(モバイルフレンドリー化)が不可欠です。例えば、モバイル版のWebサイトを制作したり、PC版のサイトをレスポンシブデザインにしたりという方法があります。モバイルフレンドリーなサイトにすれば、スマホで閲覧しているユーザーにもサイトを快適に楽しんでもらえて、より集客力の向上が期待できるでしょう。

(2)ページ表示速度の改善

Webページが表示されるまでの速度が遅いと、ユーザーが途中で離脱してしまいます。そのため、ページの表示速度を高めることで、より多くの人をサイトへ集客できるようになるでしょう。ページの表示速度を高めるためには、「画像や動画のサイズをできるだけ縮小する」「ソースコードを軽量化する」といった対策が効果的です。

まとめ

SEOの内部対策は、被リンクを獲得する「外部対策」とは異なり、自社でコントロールが可能です。そのため、一つずつ着実に対策を実施することで、検索順位の向上も狙いやすくなるでしょう。ただし、内部対策のなかにはエンジニアの領域にまたがる部分も多くあります。そのため、専門家の力も借りながら進めることが大切です。

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