自社のホームページへ集客するため、「コンテンツSEO」に着手する企業も増えています。しかし、なかにはコンテンツSEOの正しいやり方が分かっておらず、思ったような集客効果が得られていないという企業も少なくありません。そこで今回は、コンテンツSEOの意味やメリット・デメリットといった基本的な部分から、コンテンツの作り方まで分かりやすく解説します。ぜひ現状の施策を見直す意味でも、参考にしてみてください。

コンテンツSEOとは？

そもそもコンテンツSEOとは、どのような施策を指すのでしょうか。
ここでは、コンテンツSEOの意味や、重要性が高まっている背景について解説します。

（1）コンテンツSEOの意味

コンテンツSEOとは、Webサイト上に価値のあるコンテンツを設置することで、自然検索における検索順位を上げる施策のことです。具体的には、検索キーワードごとにユーザーの知りたい情報を網羅したコンテンツ（コラム記事やランディングページなど）を制作し、自社サイト上で公開します。すると、検索エンジンで各キーワードが検索された際にコンテンツが上位表示され、ユーザーに自社サイトへの流入を促せるようになるのです。

（2）コンテンツSEOの重要性が増している背景とは？

SEOの世界では、以前まで「ブラックハットSEO」と呼ばれる施策が横行していました。ブラックハットSEOとは、他サイトのコピーコンテンツを設置したり、被リンクを大量購入したりするSEO施策のことです。検索エンジンはこうしたブラックハットSEOの影響で、品質の低いコンテンツが上位表示されている状態でした。

しかし、近年はGoogleがペンギンアップデートやパンダアップデートと呼ばれる更新を実施し、ブラックハットSEOを積極的に取り締まりました。その結果、今ではユーザーにとって価値のあるコンテンツが上位表示されるようになっています。コンテンツSEOは、良質なコンテンツによって集客する正当なSEO施策（ホワイトハットSEO）です。だからこそ、WebマーケティングにおけるコンテンツSEOの重要性は高まっているのです。

コンテンツSEOのメリットとは？

コンテンツSEOに取り組むことで、企業にどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、コンテンツSEOのメリットについて解説します。

（1）長期的な集客効果が見込める

コンテンツSEOは、広告と比べると長期的な集客効果が見込めます。リスティング広告のようなWeb広告は、費用をかけて出稿しているあいだは効率的に集客できるものの、配信をやめると流入が途絶える可能性が高いです。一方のコンテンツSEOは一度上位に表示されれば、検索エンジンのアルゴリズムが変わらない限り、上位を維持できるケースも少なくありません。また、Web広告と違って集客するための広告費用もかからないのが特徴です。一度コンテンツを制作すればサイトの“資産”となり、集客力を保てるのが大きなメリットといえます。

（2）潜在顧客と接点を持てるようになる

コンテンツSEOは、今まで接点のなかったターゲット層を集客できる可能性も秘めています。検索エンジンを利用するユーザーは、何かについて悩んでおり、知りたいことや解決したいことがある層です。つまり、自社の存在はまだ知らないけれど、自社の顧客になりうる人たち（潜在顧客）といえます。ユーザーの検索ニーズに応えられるコンテンツを用意しておけば、このような潜在顧客と接点を持ち、顧客化へつなげることが可能です。

（3）ブランディングにつながる

コンテンツSEOで記事を充実させることで、ブランディング効果も見込めます。サイト内にノウハウ系のコンテンツが充実していれば、ユーザーから該当分野の専門家として評価される可能性も高いです。結果的にユーザーからの信頼が高まり、たとえ競合他社より価格が高くても、サービスを活用してもらえるケースもあります。

コンテンツSEOのデメリットとは？

コンテンツSEOには、数多くのメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。
ここでは、コンテンツSEOのデメリットについて解説します。

（1）コンテンツの制作に手間と労力がかかる

コンテンツSEOのデメリットとして、手間と労力がかかる点が挙げられます。良質なコンテンツを制作するには、キーワード選びから構成の考案、情報収集、執筆まで一定の時間が必要です。また、一度公開した記事でも、効果を維持するためには社会の変化や競合サイトの状況に合わせて随時リライトしなければいけません。一朝一夕でコンテンツを充実させられるわけではないので、期間とリソースに余裕を持って取り組む必要があります。

（2）効果が出るまでに時間がかかる

コンテンツSEOでは、コンテンツが検索エンジンのクローラーに認知され、上位表示されるまでにある程度の時間がかかります。数日で上位表示される場合もありますが、数ヶ月間～1年間でようやく上位表示されるケースも珍しくありません。そのため、短期間で集客したい場合には、Web広告やマス広告などとの併用が必要です。

コンテンツSEOにおけるコンテンツの作り方とは？

コンテンツSEOに取り組む際、コンテンツはどのように制作すればよいのでしょうか。
ここでは、コンテンツの作り方を5つの流れで解説します。

STEP1：自社のターゲットを明らかにする

まずはサイトに訪問してもらいたいターゲットを明確にしましょう。具体的には、ターゲットの年齢や性別、所属している企業の規模、役職、生活や仕事で抱えている悩みなどを細かく想定します。自社の商品やサービスにより強く興味を持ってもらえそうなターゲットを設定することで、集客後の成果にもつなげやすくなるでしょう。

STEP2：検索キーワードを洗い出す

続いては、流入させたい検索キーワードを洗い出します。自社の商品やサービスに関するキーワードのうち、ターゲットが検索しそうな言葉を選ぶことがポイントです。また、各種ツールを活用してキーワードの検索ボリューム（想定される検索回数）を調べておくと、より多くの流入数を見込める言葉を選べます。たとえ検索ボリュームが小さくても、商品やサービスの訴求につなげやすいキーワードもあるので、入念に選ぶようにしましょう。

STEP3：コンテンツの構成を考える

次は検索キーワードごとにコンテンツの構成を考えます。コラム記事を例にすれば、構成は大きく分けて「見出し（タイトル）」「冒頭文」「本文」「まとめ」の4つです。本文は内容のまとまりごとに小見出しを設けると、より読みやすい構成になります。また、コンテンツの構成を考える際は「ユーザーが何を知りたくてそのキーワードを検索したのか（検索意図）」を深く考えることで、ユーザーのニーズを満たせるような構成になるでしょう。

STEP4：コンテンツを執筆する

構成が決まれば、それに沿って本文を執筆しましょう。サイトのCMSへ直接入力することも可能ですが、Wordを使ったほうがスピーディに正確な文章を作成できます。文章を執筆したあとは、誤字・脱字や表記ゆれなどを細かく校閲し、修正することが大切です。ユーザーにストレスをかけない文章のほうが、読了率も高まります。

STEP5：内部リンクやHTMLタグを最適化する

コンテンツを検索エンジンから評価してもらうには、HTMLタグを最適化することも重要です。特に＜title＞や＜meta description＞タグの内容は検索結果にも表示されるので、ターゲットのニーズに刺さるような文章にしましょう。また、記事同士を内部リンクで結ぶことで、検索エンジンのクローラーにスムーズな巡回を促せます。「対ユーザー」だけでなく「対検索エンジン」の施策にも取り組むことで、より集客効果を高められるでしょう。

まとめ：ノウハウが足りない場合は、SEOの専門家へ相談を

コンテンツSEOに取り組む際には、検索エンジンのアルゴリズムを正しく理解したうえで、コンテンツの構成や内容を考える必要があります。また、集客効果を最大限に高めるためには、テクニカルSEOや外部対策なども同時に進めなければいけません。そのため、専門ノウハウやリソースが足りない際には、SEOの専門会社に一度相談することも一つの戦略です。当社はSEOコンサルティング会社として、コンテンツ制作の代行はもちろん、SEO全般の成果創出に伴走できます。ぜひSEO施策でお悩みの際は、お気軽にお問い合わせください。