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2022.12.28
コンテンツマーケティング

コンテンツターゲティング広告の仕組みとメリットを解説。広告を表示する場所にこだわって、効果改善を目指そう!

コンテンツターゲティング広告の仕組みとメリットを解説。広告を表示する場所にこだわって、効果改善を目指そう!

Web広告の最大のメリットは、高い興味や関心を持っているターゲットにしぼったアプローチができることです。広告を見せたいユーザーに対するターゲティングが基本ですが、広告を表示させる場所も非常に重要であると言えます。内容と関連性の高いサイト(場所)に限定して配信するのが、「コンテンツターゲティング広告」です。その仕組みとメリットについて、詳細に解説していきます。

コンテンツターゲティングとは?
(1)ターゲティングとは

ターゲティングとはマーケティング用語の1つです。マーケティングとは、商品の性能が優れているだけでは売れない市場の中で、商品を売るための取り組みを指します。営業はもちろん、集客、広告、販促などの手法がマーケティング活動の中にありますが、どの手法を用いるにしてもターゲティングが非常に重要です。

市場をセグメンテーションした中から、自社にとってターゲットとなる市場を選ぶことをターゲティングと言います。市場には多種多様なユーザーがいて、そのすべてを自社のターゲットにすることはできません。自社に相応しい状態にまで市場を絞り込み、特定のユーザーのニーズに応える製品やサービスを提供する戦略のためにターゲティングが必要なのです。

(2)コンテンツターゲティングとは

コンテンツターゲティングとは、広告内容と関連性の高いサイト(配信面)にしぼって広告を表示する方法です。従来のターゲティングは「人」をベースに行なわれてきましたが、ターゲットがいつでも広告を見たいとは限りません。

例えばハウスメーカーの広告を見るにしても、会社での調べ物中と、休日の朝にニュースサイトを眺めている最中なら、どちらがクリックする可能性が高いでしょうか。残業中に広告が表示されても、「広告を見る時間があるなら、早く仕事を終わらせたい」と考えるのが普通です。

このように、リマーケティングのような「人」に対するターゲティングではなく、「場所(配信面)」でターゲティングする手法であると言えます。

(3)Googleのコンテンツターゲティングでできること

コンテンツターゲティングで代表的なのが、Google広告の「コンテンツターゲット」です。これは、Googleのディスプレイ広告の1種で、任意のキーワードを自由に設定して、広告を配信することができます。

Googleディスプレイ広告とは、テキストや画像、動画を使ったWeb広告のことです。Googleが提供するさまざまなサービス、および提携するサイトやアプリへの広告掲載が可能で、世界100ヵ国以上のユーザーをカバーする最大級のネットワークサービスです。

広告主は、どのようなテーマのサイトに広告を配信したいのかを、キーワードで決めることができます。ハウスメーカーであれば、「家」「間取り」「住宅ローン」などのキーワードを設定して、関連性の高いサイトへ広告を配信することができます。

(4)ターゲティングの方法

ターゲティングでは、「何を売るのか」ではなく「誰に売るのか」を優先して考えます。「何を売るのか」を優先してコンテンツターゲティング広告を出すと、競合と同じキーワードを選ぶ結果となります。競合がひしめき合う状態から一歩抜け出すことは難しいため、思うような広告効果を得られない可能性が高いです。

「誰に売るのか」を優先すると、直接的な競合が数ない配信面に広告を打つことができます。例えば、ハウスメーカーのターゲットとなる「住宅の購入を検討する20~30代の男性」が関心を持つことが多い、スポーツや資格取得、転職などのサイトで広告を配信してみましょう。すると、今までハウスメーカーの広告を目にしてこなかった人にも届けられるため、効果の改善につながります。

直接関連性があるサイトと比較して、CV率は下がるかもしれませんが、競合が少なく、数字の調整次第では新たな広告効果につながっていくはずです。発想を変えてターゲットにアプローチできる点も、コンテンツターゲットを利用する大きな利点であると言えるでしょう。

コンテンツターゲティングのメリット
(1)効果が高いサイトに効率良く配信できる

コンテンツターゲティング広告の特徴の1つは、配信するサイトを選ぶ必要がないことです。キーワードを設定するだけで、自動で関連性の高いサイトに広告が配信されます。広告を見せたいユーザーが特に興味を持つキーワードを選ぶだけなので、運用が非常に楽です。定期的なメンテナンスなども不要なうえ、CVにつながる可能性も高いため、効率に優れた広告であるとも言えるでしょう。

(2)デリケートな商品も扱える

人をターゲットにした「Googleパーソナライズド広告」には、広告内容に関する制限があります。アルコールやギャンブルのように法律上の制限がある商品や、離婚関連サービスといった個人的な悩みを扱う商品は配信することはできません。一方、「コンテンツターゲット広告」にはこの制限がないため、商品の種類を問わず活用できます。

(3)他の広告と組み合わせると効果的

他の広告と組み合わせる時に、相乗効果が期待しやすいこともメリットです。とくに、リターゲティング広告との併用をおすすめします。リターゲティング広告とは、一度サイトを訪れたユーザーに向けた広告のことです。将来の見込み客となりうるユーザーが、リターゲティング広告を何度も見ることで、ニーズが顕在化していく可能性が高まります。

コンテンツターゲティング配信時の注意点
(1)意図しない配信面に広告が配信される

コンテンツターゲットは、意図しない配信面に広告が流れてしまう可能性があります。設定したキーワードを否定的にとらえているようなサイトにまで配信される可能性があるため、注意必要です。

(2)キーワード設定に注意が必要

キーワードの選び方や組み合わせ方には、十分な注意が必要になります。というのも、コンテンツターゲティングは配信先となるサイトの数が限られているうえ、サイトとの関連性が低い広告は優先度が下がる仕組みだからです。

たくさんのキーワードを設定しても、配信サイト数が増えるわけではありません。多くのキーワードを組み合わせて設定してしまうと、関連性が低い広告として評価されるからです。逆に、キーワードが少なすぎても配信されなくなります。検索ボリュームを参考にした適切なキーワード設定が必要です。

関連記事:SEOキーワードが重視される理由とは?キーワードの種類や選び方のノウハウを解説

(3)即効性を期待し過ぎない

潜在的なユーザーにも配信されることが多いのも特徴です。そのため、CVにつながるまでに時間が掛かるというデメリットがあります。配信による即効性を期待するよりも、認知を第一の目標にした場合などに効果的であると言えます。

まとめ

ターゲットを「人」ではなく「場所」で絞ることで、効率的な広告配信を可能にするのがコンテンツターゲティングの魅力です。キーワードを設定するだけで、AIが自動的に広告に適したサイトに配信してくれるため、運用の手間もかかりません。ですが、広告を見るユーザーが商品を即座に購入するとは限りません。CVにつながるまでに時間が掛かる点は、あらかじめ理解しておく必要があるでしょう。リターゲティング広告などの他の広告と組み合わせて、ぜひ効果的に運用してみてください。

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