コンテンツマーケティングとSEOの違いとは?施策の始め方を分かりやすく解説!
コンテンツマーケティングへ本格的に着手しようと考えているものの、「コンテンツマーケティングとSEOの違いがよく分かっていない」という方も多いのではないでしょうか。どちらも成果を出すために不可欠なWebマーケティング施策ですが、意味や目的は同じではありません。そこで今回は、コンテンツマーケティングとSEO、コンテンツSEOの違いを紹介した上で、コンテンツマーケティングの始め方について分かりやすく解説します。
もくじ
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは、ターゲットに対して価値のあるコンテンツを発信し続け、購買意欲の向上やファン化を図る施策のことです。コンテンツの例としては、オウンドメディアのブログ記事やホワイトペーパー、メルマガ、デモ動画、SNSの投稿などがあります。コンテンツマーケティングの特徴は、ターゲットの購買プロセスに応じて、コンテンツで発信する情報を最適化することです。例えば、以下のように施策を使い分けます。
▼自社のことをまだ知らない「潜在顧客」に対して、「オウンドメディアのコラム記事」で集客
▼自社商品に興味を持った「見込み顧客」に対して、「ホワイトペーパー」で商品の魅力をPR
▼商品の購買意欲が高まった「顕在顧客」に対して、「事例集」で導入事例や商品の詳細を紹介
こうしてターゲットの購買意欲を段階的に高め、最終的にコンバージョン(商品やサービスの購入)に到達させるのがコンテンツマーケティングです。そのため、効率良く収益につなげられるマーケティング施策といえます。
SEOとは?
SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、自社のWebサイトを検索エンジンで上位表示させるための施策です。主な手法としては、サイト上のコンテンツを充実させる「コンテンツSEO」、HTMLタグや内部リンクを最適化する「内部対策」、他サイトから被リンクを獲得する「外部対策」があります。
自社サイトが検索エンジンで上位表示されるようになれば、サイトの集客力が飛躍的に高まります。そのぶんユーザーの流入数も増加するため、その後のアプローチによって顧客化やファン化へつなげることが可能です。
コンテンツSEOとは?
コンテンツSEOとは、自社サイト上に有益なコンテンツを設置し、検索エンジンからユーザーを集客する施策を指します。内部対策や外部対策と並ぶ、SEO対策の一種です。例えば、「○○とは」「○○ 方法」のような検索キーワードがあるとすれば、その答えとなるようなコラム記事を制作し、自社サイトに設置します。それがユーザーの検索ニーズに応えられるような記事であれば、検索エンジンで上位表示されるようになります。記事が検索上位を獲得できれば、サイトの集客力が高まり、多くのユーザーを自社サイトへ流入させることが可能です。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違いとは?
「コンテンツマーケティング」と「コンテンツSEO」はよく似た施策ですが、具体的にどのような点が違うのでしょうか。ここでは、コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違いについて3つの観点で解説します。
(1)施策の目的
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違いとして、施策の目的が挙げられます。コンテンツSEOの場合、目的は検索エンジンからの「集客」です。一方のコンテンツマーケティングは、検索エンジンからの集客はもちろんのこと、潜在顧客を見込み顧客へ変えたり、見込み顧客を顕在顧客へ変えたりと「コンバージョン」へ近づけることが最たる目的です。コンテンツマーケティングのほうが、より目的の範囲が広い施策といえます。
(2)チャネルの幅
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOは、チャネル(顧客との接点)も異なります。コンテンツSEOのチャネルは検索エンジンに限られますが、コンテンツマーケティングは検索エンジンや動画サイト、ポータルサイト、SNSなどさまざまです。コンテンツマーケティングのほうが、ターゲットとの接点が多い施策といえます。
(3)狙っているターゲット
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOは、狙っているターゲットも違います。コンテンツSEOの場合、自社の存在は知らないものの、何らかの悩みを抱えて検索している「潜在顧客」が主なターゲットです。一方のコンテンツマーケティングは、情報収集から購買にいたるまでのすべての層にアプローチするため、潜在顧客から見込み顧客、顕在顧客までターゲットに含まれます。集客層の幅広さもコンテンツマーケティングの特徴です。
コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの“出発地点”
Webマーケティングにおいて最優先で取り組むべきは、ターゲットを自社サイトへ集客する施策です。リード情報を獲得してはじめて、メルマガやホワイトペーパー、カタログなどのコンテンツによるアプローチも可能になります。その意味で、集客施策のコンテンツSEOは、コンテンツマーケティングの出発地点ともいえるでしょう。コンテンツマーケティングの優先順位に迷った際は、コンテンツSEOから取り組むことも有効な戦略です。
※コンテンツSEOの始め方について詳しく知りたい方は、「コンテンツSEOとは?メリット・デメリットやコンテンツの作り方をやさしく解説!」の記事も併せてお読みください。
コンテンツマーケティングの始め方とは?
コンテンツマーケティングを始める際には、具体的に何から着手すればよいのでしょうか。
ここでは、コンテンツマーケティングを始める際の流れを3つのステップで解説します。
(1)ターゲットのペルソナを明確にする
コンテンツマーケティングを始める際には、まず自社のターゲットを明確にすることが大切です。BtoBのビジネスを例に出せば、性別や年齢、役職の有無、所属している企業の従業員数、業務で抱えている課題などを細かく想定します。ターゲットのペルソナが明瞭であれば、ニーズに刺さるコンテンツを企画しやすくなるでしょう。
(2)カスタマージャーニーマップを作成する
ターゲットが決まれば、カスタマージャーニーマップを作成します。カスタマージャーニーマップとは、ターゲットが自社を認知してから購買にいたるまでのプロセスを明示したものです。具体的には、「認知→情報収集→比較・検討→購買」といったプロセスごとに、ターゲットの必要としている情報や活用しているメディア(チャネル)を記載します。カスタマージャーニーマップを作成することで、ターゲットの購買意欲を高めるための導線が一目瞭然です。ターゲットの動きが明確になれば、最適なチャネルやコンテンツも考えやすくなるでしょう。
(3)購買プロセスに応じたコンテンツを制作する
ターゲットの購買プロセスに沿って、必要なコンテンツを制作します。例えば、ターゲットに自社を「認知」させるフェーズであれば、オウンドメディアのコラム記事やプレスリリースが有効です。また、ターゲットに自社の商品を「比較・検討」させるフェーズであれば、ウェビナーや商品カタログが適しています。このように購買プロセスに応じたコンテンツを用意することで、ユーザーをスムーズにコンバージョンへつなげられるでしょう。
まとめ
コンテンツマーケティングで成果を出すためには、自社のターゲットと購買プロセスを明確にすることが先決です。購買プロセスに沿って最適なコンテンツを用意することで、スムーズにコンバージョンへつなげられます。
また、コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一部であり、集客の起点となる必須施策です。そのため、コンテンツマーケティングで成果創出を図る際は、積極的にコンテンツSEOにも取り組むようにしましょう。