コンテンツマップはWebサイトの設計図!必要性と作り方について解説
コンテンツマップは、新規でWebサイトを作成する際に必要とされているものです。その役割や作り方まで理解している方はどのぐらいいるでしょうか。コンテンツマップによく似たものとしてサイトマップがありますが、2つの違いはどこにあるのでしょうか。今回は、コンテンツマップの必要性と役割、さらには作り方について詳しく解説していきます。
もくじ
コンテンツマップとは?
(1)コンバージョンにつながるまでを示す地図
コンテンツマップとは、サイト内のどこに、どんな情報があるのかを可視化したものです。いわば、サイトの設計図です。コンテンツマップがあるおかげで、効率よくコンバージョン(CV)ページに誘導したり、コンテンツの重複や不足を防いだりする効果があります。
コンテンツマップは、サイトを作る前に用意しておくのが一般的とされています。と言うのも、ユーザーがどんなコンテンツを見てCVに至るかというルートの設計に必要だからです。「各コンテンツがどのような役割を持つのか」「コンテンツに偏りがないか」「逆に足りないコンテンツはないか」といったことをチェックしやすくなります。ユーザーがサイトに流入して、どのようなコンテンツがあればさらに興味を持ったり、購入意欲を高めたりするのかが分かると、自然とCV率も高まっていきます。
(2)サイトマップとは何が違う?
サイトマップはWebサイトの構造を表すものであり、サイト全体のカテゴリー整理を目的としています。一方のコンテンツマップは、上記でも説明したように、各コンテンツの役割やコンテンツ同士の関連性を可視化するものです。ユーザーをCVに結びつけるための導線の確保を目的として、コンテンツ同士の関連性を示します。
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コンテンツマップが必要な理由
(1)CVまでの導線を設計できる
コンテンツマップの作成によって、ユーザーがサイト内で最初にアクセスしたページからどのような経路でCVに至るのかをつかむことができます。各コンテンツの役割とコンテンツ同士の関係を理解できる点で、コンテンツマップは非常に便利です。CVに至る経路から、ユーザーがどのタイミングでどんなコンテンツを必要としているのかを判断できるため、結果としてCV率のアップが図れます。
(2)コンテンツの過不足を把握できる
コンテンツマップがあると、サイト内に類似コンテンツがないか整理できます。似たり寄ったりのコンテンツはGoogleからの評価を下げる原因にもなるため、サイト内を整理することでSEO効果も期待できます。類似コンテンツを複数作ってしまうリスクが減るため、制作コストの抑制できることもメリットです。
サイト内に不足しているコンテンツがないか確認をすることもできます。「ユーザーの流入は多くても、なかなかCVにつながらない」といった場合、どんなコンテンツがあればCV率が向上するか予測しやすくなります。弱点を可視化でき、いつでも追加や修正を加えられる点も、コンテンツマップを利用する大きなメリットと言えるでしょう。
(3)メンバー間の全体像の共有に役立つ
コンテンツマップがあることで、新規コンテンツ作成時にサイトのどこに配置するかを視覚的に把握できます。プロジェクトに関わるクリエイターや制作関係者に伝える際にも、イメージを共有しやすくなるでしょう。
共有したイメージをもとに、各メンバーの視点でサイトのウィークポイントや優先順位を上げるべきコンテンツを指摘してもらえる効果もあります。さまざまな角度の意見を取り入れることで、新たなアプローチ方法やCV率アップへの具体的な施策などを見つけやすくなります。
コンテンツマップの作り方
(1)ペルソナ設定とカスタマージャーニーの作成
コンテンツマップを作るときにまず取り組むべきは、ペルソナ設定とカスタマージャーニーの作成です。
ペルソナは、ユーザーの具体的なイメージのことです。性別・職業・年齢・住んでいるエリアといった属性を決め、その人のインサイト(心理)まで作り上げていきましょう。インサイトとは、どんなことに興味や関心があるのか、ライフスタイルや交友関係、影響を受けやすいトレンドなどが当てはまります。
ペルソナが設定できたら、ペルソナと商品の関係性を具現化したカスタマージャーニーマップを作成します。ペルソナが最初に商品を知るタイミング(タッチポイント)や、どんな情報をきっかけにCVに至るのか、経緯を具体的に想像していきます。
この2つの作業をしておくことで、後の工程がやりやすくなりますから、手間を惜しまずに取り組んでみてください。
(2)サイトのメインキーワードを選択
次に、サイトの軸となるメインキーワードを決めていきます。ペルソナがどんなキーワードで検索するのか分析する作業です。メインキーワードが決まれば、最初に作成するべきコンテンツの内容も定まり、サイト全体の方向性もハッキリとしていきます。
関連記事:SEOキーワードが重視される理由とは?キーワードの種類や選び方のノウハウを解説
(3)コンテンツごとのキーワードを選択
各コンテンツの内容を決めるために、サイトのメインキーワードをもとに、コンテンツごとのキーワードを決めていきます。ここで出てくるキーワードがコンテンツマップのベースとなるだけに、重要な工程です。
まずは、メインキーワードと関連性が高いキーワードを、できるだけ多く連想しましょう。メインキーワードを検索した際のサジェストや関連キーワード(検索画面の一番下に表示される検索頻度の高いキーワード候補)などが参考になります。検索ボリュームも考慮して、自サイトにちょうどいいボリュームのキーワードを選んでおくと、上位表示も獲得しやすく、より多くの流入が見込めるでしょう。
(4)グルーピング
キーワード同士の関連性や内容のカテゴリーごとに、コンテンツをグループ分けしましょう。コンテンツが雑然としているとユーザーが理解しづらくなると同時に、Googleのクローラーから発見されない原因にもなります。クローラーから発見されなければ検索順位を上げることもできないので、ご注意ください。
グループ分けする中で、見落としていたキーワードに気づいたり、追加しておくべきコンテンツが見つかるメリットもあります。
(5)コンテンツマップへの落とし込み
ユーザーの流入からCVまでの導線、カスタマージャーニーを意識して、コンテンツを追加するタイミングや内容を決めていきます。大切なのは、ユーザーの目線になって考えることです。どのタイミングで、ユーザーはどんな情報に興味を持つのか、どんな情報があればCVにつなげることができるのかを意識しましょう。
(6)コンテンツの制作、運用
完成したコンテンツマップをベースにして、コンテンツ制作を行っていきます。サイト全体の設計が可視化されているため、制作スケジュールも組みやすく、効果的な運用ができるはずです。運用していく中で、漏れているコンテンツに気づいたら、随時追加していきましょう。
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まとめ
過不足のないサイトづくりのためにも、コンテンツマップは大切です。サイト内のコンテンツの配置を把握することで、どんな導線からCVが生まれているのかを理解することができます。新規のサイトづくりに役立つだけでなく、既存サイトの運用に課題を感じていたり、CV率の改善を図りたい場合にも、コンテンツマップが大いに役立ちます。やみくもに記事を増やすのではなく、コンテンツマップを見直すことで効果が出るかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。