コンテンツマーケティングには興味があるものの、実際にどのようなプロセスで進めていけばいいのかわからない。自社のリソースも充分ではない。　そんなときは、その分野のプロに代行してもらうのも、効果的な手段と言えます。この記事ではコンテンツマーケティングを外注するメリットやデメリット、外注先の選び方、外注費用の相場、成果を出すコツなどについて解説していきます。

■コンテンツマーケティングを外注するメリット

コンテンツマーケティングは、高度な専門知識を有するマーケティングの手法。そんなコンテンツマーケティングを外注するメリットについて、見ていきましょう。

専門家のノウハウを活用できる

コンテンツマーケティングを専門に手がける会社は、その分野のプロ。豊富なノウハウやスキルを最大限に活用できるので、その分、高い成果を期待することができます。

自社の人的リソースを使わずに実施できる

自社内でコンテンツマーケティングを行う場合、社内の人的リソースをコンテンツマーケティングに投入しなければなりません。しかも、成果が出るようになるまでには時間がかかるので、会社によっては大きな負担になるでしょう。そこを外注することで、安定的にコンテンツを作成し、更新することができます。

第三者の目線で問題解決ができる

自社でコンテンツマーケティングに取り組んでいるような場合、外部の専門家の目が入ることで、自分たちでは気が付かないような問題点や課題が見つかる可能性があります。それをしっかり分析することで、より高い成果を生み出すことにつながります。

■コンテンツマーケティングを外注するデメリット

外注することにメリットは多いですが、一方でどんなデメリットが考えられるのでしょう。

費用が発生する

業務を他社に依頼するので、当然、作業の内容に応じた費用が発生します。自社でコンテンツマーケティングを運用する際と、外注する際。どちらがコスト的に効果的と言えるのかを検証した上で、判断するといいでしょう。

企業によって実力は異なる

同じコンテンツマーケティングというサービスを提供していても、会社によって得意分野や実力は異なるもの。信頼できる会社かどうかを見極めるためには、過去の実績などをしっかり確認することが大切です。

■外注先を選ぶ際のポイント

では、実際に外注先を検討することになった場合、何を基準に選択すればいいのでしょうか。外注先を選ぶ際のポイントを、確認していきましょう。

これまでの実績

コンテンツマーケティングの実績があるかどうかは、わかりやすい指標。これまで数多くの実績を残していれば、会社として豊富なノウハウを持っている可能性は高いと言えます。さらに、依頼したいテーマや業務内容に関する実績があれば、安心感も高まります。

企業の規模

コンテンツマーケティングの業界は、多くの社員が在籍し業界でも有名な大手企業と、まだ新しく規模も小さいベンチャー企業の2つに分けられます。大手企業には、一定以上のレベルのサービスが期待でき、ベンチャー企業はスピードの速さや柔軟性などが特徴として挙げられます。

提供しているサービスの内容

コンテンツマーケティングといっても、様々な工程があります。「コンサルティングを得意としている」「コンテンツの制作だけ実施している」など、会社によってサービス内容や得意・不得意の分野が異なるので、コンテンツマーケティングにおいて自社が何かを必要としているかを把握しておくと、より良い判断ができるでしょう。

情報共有に積極的かどうか

依頼をしたものの、進捗状況がどうなっているか音沙汰が無いと、「大丈夫だろうか」と不安を感じるもの。そのため、情報共有やコミュニケーションに積極的に応じてくれるかどうかも、判断材料となり得ます。

■コンテンツマーケティングの外注費の相場

何はともあれ、外注するとなるとやはり費用は気になるところ。何をまかせれば、どれくらいかかるのか。外注費の相場について確認してみましょう。

全ての工程を依頼したい場合／月50万円以上

コンテンツマーケティングに関わる、全ての工程を依頼する場合。環境の構築から、「どんなコンテンツマーケティングを実施するか」といった戦略設計、コンテンツ制作やSEO対策のアドバイス、改善の提案など、あらゆるサービスを受けることができます。任せる範囲が広いので費用はかかるものの、「自社にノウハウが無いので丸ごと任せたい」というケースには最適です。

戦略の設計から依頼したい場合／月30万円～50万円

戦略の立案から分析の支援、システムの構築と制作、競合調査、SEO対策など、コンテンツマーケティングに必要が工程はカバーされている価格帯。コンテンツマーケティングに初めて取り組むという会社に適していると言えます。

環境整備やコンテンツ制作を依頼したい場合／月10万円～30万円

Web記事などのコンテンツ制作、サイトのアクセス解析、SEO対策の支援などの作業。コンテンツマーケティングの基本的な部分を押さえており、限られた予算の中で最大の効果を得たい場合におすすめです。

コンテンツ作成のみ依頼したい場合／月10万円以下

自社でオウンドメディアなどを運営しており、コンテンツマーケティングに必要となる記事作成のみを任せたい場合。月10万円以内と、比較的リーズナブルな価格で依頼できることが多いです。

■外注で成果を出すためのポイント

コンテンツマーケティングを外注し、後から「こんなはずではなかったのに」とならないために、知っておくべきポイントについて見ていきましょう。

成果が得られるまで時間がかかる

コンテンツマーケティングは、長期的に取り組むことを前提とした手法。成果が得られるまでには、月単位での時間がかかるものです。なかなか成果が出ないことを外注先の責任にせず、しっかりコミュニケーションを図りながら協力して臨むことが大切です。

コンテンツマーケティングの最低限の知識を習得する

コンテンツマーケティングの知識が無ければ、外注先の選択や実際の作業におけるコミュニケーションで、適切な判断を下すことは難しいです。そのため、自社でもコンテンツマーケティングについての最低限の知識を身につけておくことが望ましいと思われます。

作業の目的や目標を明確にする

まず、「Webサイトからの集客を増やしたい」など目的を明確にしましょう。そして、「月30件以上の問い合わせ」といった数値的な目標も設定。そうすることで、コンテンツマーケティングの進捗状況を把握することができ、「こうしてほしい」など外注先との交渉がしやすくなります。

■まとめ

コンテンツマーケティングは、外部の専門家に依頼することでより大きな成果が期待できます。ただ、どの会社に依頼をするのかで、成果の大小は変わってくるもの。作業を外注する前にはそれぞれの会社の特徴や強みをしっかりと見極め、自社の課題を解決してくれるところを選びましょう。