Webサイトを通じた集客や売上アップに興味のある人であれば、コンテンツマーケティングという言葉を聞いたことがあるかもしれません。では、コンテンツマーケティングとは実際にどんな手法で、どんな効果が期待できるものなのでしょうか。こちらでは、コンテンツマーケティングの種類や、記事がもたらす効果、実際に記事を作成する際のプロセス、読まれやすい記事を作るためのコツなどについて、ご紹介していきます。

■コンテンツとは？

コンテンツマーケティングには、一体どのような手法があるのでしょう。まずは主なアプローチ方法について、ご紹介していきます。

Webメディアの記事

WebメディアやブログなどのWebサイト上に掲載する、記事形式のコンテンツです。一度公開されたコンテンツは削除しない限り半永久的にWeb上に保存することができ、さらに記事を蓄積していくことが可能です。

メールマガジン

企業から、リスト上のアドレスに一斉にメールを送信する手法。過去に自社の商品を購入した人、サイトなどから会員登録をした人、ホワイトペーパーをダウンロードした人など、自社に何らかの興味を持っている人が対象なので、何も知らない人よりも顧客やリピーターになってもらえる可能性は高いです。

動画コンテンツ

映像と音声で表現される動画を通じて、情報を提供するアプローチ法。文章や画像を用いる記事よりも、多くの情報量を短時間で伝えることができるメリットがあります。たとえば、Webサービスやツールなどを提供している企業の場合、サービスの理解や使い方をレクチャーすることに役立てることができます。

ホワイトペーパー

Webサイトからダウンロードする資料を、ホワイトペーパーと呼びます。自社で収集した調査データやトレンド情報などユーザーにとって役に立つ資料を無料で提供する代わりに、ダウンロードしたユーザーの企業名や役職、メールアドレスといった情報を取得する仕組みです。

■記事のタイプとそれぞれの効果

コンテンツマーケティングの記事の内容も、いくつかのジャンルに分けられます。その代表的なものについて、見ていきましょう。

エデュケーショナル系の記事

ユーザーが抱えている、悩みや疑問を解消することを目的とした内容の記事。ユーザーが気になっている事柄について、専門性が高く役に立つ情報を提供します。ユーザーの自社に対する満足度や信頼度の向上につながり、結果として商品やサービスを購入してもらえる可能性は高まります。

SEOコンテンツ

自社のWebサイトやオウンドメディアにコンテンツを掲載し、GoogleやYahoo！Japanなどの検索エンジンで上位表示されることで集客を狙う手法です。ユーザーが調べたいキーワードを多く盛り込んだ記事を公開していくことで、検索エンジンで見つけてもらえるようになり、情報を積極的に求めるユーザーにアプローチすることができます。

おもしろコンテンツ

老若男女を問わずたくさんの人が興味を持ちそうな、面白くてユニークなコンテンツ。記事を見た人の関心を引き付け、これまで自社のユーザーではなかった層にアプローチすることが可能です。SNSが広く普及した現代では、「面白い」コンテンツは拡散されることがよくあり、成功すれば爆発的なアクセスが期待できます。

■記事作成の手順

ただ闇雲に記事を作成しても、期待した成果が出るわけではありません。それでは、記事を作成する際の適切な手順を確認していきましょう。

ターゲット・キーワードの選定

どんなユーザーに向けた記事を作成するのか、ターゲットを選定するところからスタート。ターゲットとなるユーザーが満足する内容の記事にするために、タイトルや文章に入れるキーワードも設定します。

SEO対策

検索エンジンで上位に表示されるためのSEO対策を実施。近年、Googleでは記事のクオリティを評価する傾向にあるので、単にキーワードを盛り込んでいくのではなく、ユーザーにとって価値のある内容のコンテンツへと仕上げることが大切です。

競合メディアの調査・分析

同じようなターゲットに向けた情報を発信しているWebメディアを探して、記事の内容を調査。どんな記事が公開されているのか、優れている点や足りない点は何かなどを分析します。

記事のタイトルや構成を作成

選定したキーワードをもとに、記事のタイトルを決定。また、いくつかの項目を立てるなど、記事全体の骨組みとなる構成案も設計します。さらに、各項目の内容がすぐ理解できるように、キーワードを盛り込みながら見出しも作成しましょう。

記事の執筆・校正

実際の記事の執筆。事前に作成したタイトルと構成案をもとに、ユーザーが知りたいと思っていることを、的確に伝えていきます。他のWebメディアには無い情報など記事に独自性があれば、検索エンジンからコンテンツとして高く評価される可能性は高まります。

効果測定・改善

公開した記事のアクセス数、ページ途中での離脱率などの効果を測定。数字やデータを分析して改善点を探し、現状よりもユーザーの満足度が高いコンテンツへとブラッシュアップします。

■効果的にコンテンツマーケティングを運用するコツ

せっかく苦労して記事を作成しても、期待していた成果が出てこそ意味を持ちます。効果的にコンテンツマーケティングを運用するには、どうすればいいのでしょうか？

粘り強く継続していく

コンテンツマーケティングは、記事を公開したからといってすぐに成果が出るものではありません。開始したばかりの頃は、検索エンジンでもなかなか表示されないなど、労力を費やすだけのように感じられるでしょう。しかし、コツコツと記事を作成していくことで成果が出る可能性は高くなっていくので、粘り強く継続していくことが大切です。

読みやすい文章にする

ユーザーがページにたどり着いたとしても、文章や魅力的でなかったり、読みにくかったりすると、ユーザーは途中で読むのを止めてしまうもの。そのようなコンテンツは、検索エンジンからの評価は低くなるので、ターゲットに合わせた文章表現、記事の見た目などを意識すると、読んでもらいやすくなります。

外部の専門家に依頼する

コンテンツマーケティングは専門性が高い分野。そのため、自社にノウハウやリソースが無い場合は、外部のWebマーケティング会社やWeb制作会社などに依頼するのも合理的な考えと言えます。自社でまかなう自信が無ければ、専門の会社に外注することも選択肢に入れておきましょう。

■まとめ

コンテンツマーケティングは、ユーザーに有益な情報を継続的に提供することで、自社のファンの獲得を可能にする手法です。ユーザーが求めていることを意識して、「読んで良かった」と思ってもらえるような記事を作っていきましょう。