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2022.12.25
コンテンツマーケティング

GA4でできることは?代表的な機能やレポート可能な内容について解説!

GA4でできることは?代表的な機能やレポート可能な内容について解説!

2020年10月より正式にリリースされたGA4ですが、「具体的に何ができるのか知らない」という方も多いのではないでしょうか。GA4は従来のGoogle Analytics(ユニバーサルアナリティクス)と比べて、機能の種類や成果計測の指標などが大きく変わっています。そのため、GA4を有効活用するには、ツール内でできることを正しく理解しておくことが大切です。そこで今回は、GA4の代表的な機能やレポート可能な内容について解説します。

※GA4の開発背景やユニバーサルアナリティクスとの違いについては、「GA4とは?ユニバーサルアナリティクスとの違いや導入方法をわかりやすく解説!」の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてお読みください。

そもそもGA4(Google Analytics 4)とは?

GA4(Google Analytics 4)とは、Googleの提供するアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」の最新版のことです。2019年に前身として発表された「App+Web プロパティ」を経て、2020年10月に「Google Analytics 4 プロパティ」として正式にリリースされました。GA4の大きな特徴として、以下の内容が挙げられます。

◆Webサイトとアプリケーションを横断したユーザーのアクションを計測できる
◆Cookieだけに依存せず、プライバシーに配慮した形でのデータ解析ができる
◆予測機能を搭載し、7日以内に離脱・コンバージョンしそうなユーザーを予測できる

このようにGA4はユーザーの行動をより深く分析できるため、Webマーケティングに必須のツールとなっています。2023年7月にはユニバーサルアナリティクスの計測が停止するため、GA4への早めの移行が必要です。

GA4でできること【機能の全体像】

GA4には、ホーム・レポート・探索・広告・設定・管理という6つの機能が備わっています。
ここでは、それぞれの機能の役割について解説し、GA4の全体像を紹介します。

(1)ホーム

ホームとは、解析中のデータの概要が表示されるページです。具体的には、直近のセッションや合計収益などが表示される「概要カード」、過去30分間に発生したアクティビティが表示される「リアルタイムカード」などがあります。普段よく閲覧しているデータに基づいて、ホームの表示内容もパーソナライズされるのが特徴です。

(2)レポート

レポートとは、Webサイトやアプリで発生したユーザーのアクションを、図やグラフなどにして表示できる機能です。具体的には、ユーザーが流入してからCV・定着にいたるまでの行動経路を表示できる「ライフサイクル」、ユーザーのアクセス環境や使用端末を分析できる「ユーザー」の2つにわけて細かくレポートを表示できます。

(3)探索

探索とは、レポート機能よりも高度な手法でデータの解析・分析ができる機能です。例えば、Webサイトやアプリ内においてユーザーの行動プロセスを可視化できる「目標到達プロセスデータ」、共通した特徴を持つユーザーの行動を分析できる「コホートデータ」などがあります。各種レポートは印刷して利用することも可能です。

(4)広告

広告とは、リスティング広告やディスプレイ広告などのGoogle広告とGA4のアカウントを連携して、広告の成果を確認できる機能です。具体的には、ユーザーがWeb広告をクリックしてからコンバージョンにいたるまでの全体像を把握できます。Web広告が集客の軸になっている場合は、積極的に活用したい機能といえるでしょう。

(5)設定

設定とは、解析したいデータの種類や内容について細かく設定できる機能です。例えば、計測したいユーザーのイベントやコンバージョンを設定し、解析のオン/オフをクリック一つで切り替えられます。また、「DebugView」の機能では、過去60秒間・過去30分間に記録されたイベントやタイムスタンプも表示させることが可能です。

(6)管理

管理とは、GA4のアカウント・プロパティを管理できる機能です。具体的には、アクセス権限や変更履歴、フィルタ設定、アトリビューション(各コンバージョン経路の貢献度)などについて管理できます。また、管理機能を使えば、ビッグデータを保管・分析できる「Big Query(ビッグクエリ)」との連携も設定することが可能です。

GA4でできること【レポート篇】

GA4のなかでも、従来のユニバーサルアナリティクスから大幅に進化したのが「レポート」機能です。
本章では、GA4でレポートできる内容をライフサイクル・ユーザーという2つの側面から解説します。

(1)ライフサイクル

ライフサイクルは、ユーザーがCV・定着にいたるまでの行動経路やそこから得た収益額などを分析できます。
具体的には、「集客」「エンゲージメント」「収益化」「維持率」という4つの項目に分けて細かい分析が可能です。

◆集客
集客では、ユーザーの流入経路やCVの獲得状況を把握できます。例えば、オーガニック検索やメールなどの流入経路、GoogleやYahoo!といったトラフィックの発生源、新たに獲得したユーザーやセッションの数を確認することが可能です。ユーザーの行動経路を分析することで、集客施策やサイト内の導線をより充実させられます。

◆エンゲージメント
エンゲージメントでは、「Webサイトに10秒以上滞在した」「1件以上のコンバージョンが発生した」「2回以上ページを閲覧した」という特徴を持つユーザーのデータを分析できます。エンゲージメント機能を使えば、ユーザーからの反応が特に良かったページやアプリがわかるので、マーケティング施策の改善も図りやすいでしょう。

◆収益化
収益化では、Webサイトやeコマース、アプリ、広告、定期購入などで得られた収益の総額を把握できます。また、収益化にいたるまでのユーザーの行動や、収益に寄与しているページ・広告などを分析することも可能です。収益化の流れを知ることで、より成果に直結しやすいマーケティング施策を企画・厳選できるようになります。

◆維持率
維持率では、Webサイトやアプリで獲得できたユーザーを、どの程度維持できているかを確認できます。具体的には、ユーザーがサイト・アプリに再訪する頻度や期間、毎日戻ってくる割合を把握することが可能です。コアユーザーの特徴や傾向を見極めれば、よりターゲットに刺さりやすいマーケティング施策を立案できるでしょう。

(2)ユーザー

ユーザーとは、Webサイトやアプリに流入したユーザーの「属性」と「環境」について分析できる機能です。

◆属性
属性では、流入したユーザーがどのような特徴を持っているのかについて確認できます。例えば、ユーザーの性別や年齢、地域(国や市区町村)、言語、興味のあるカテゴリーなどが主な項目です。ユーザーの属性を知ることで、自社商品に興味を持ちやすいターゲット像を認識でき、集客施策のメッセージや媒体も最適化できます。

◆環境
環境では、流入したユーザーがどのような環境からアクセスしたかがわかります。具体的には、ユーザーの使用しているOSやデバイス、ブラウザ、プラットフォーム、画面の解像度、アプリのバージョンなどを確認できるのが特徴です。ユーザーの環境に応じた施策を打つことで、より効率良く流入やCVにつなげやすくなります。

まとめ

GA4を使えば、ユーザーの属性やアクセス環境、ユーザーを獲得した媒体、コンバージョンにいたる経路などを細かく分析できます。カスタマージャーニーをひと目で可視化できるので、SEOの戦略立案や施策改善に大いに役立つでしょう。ただし、GA4はリリースされたばかりということもあり、今後の機能やできることが増える可能性もあります。アップデートの状況を細かくチェックしながら、有効活用できるように心がけましょう。

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